BtoB企業におけるキャラクター展開について(クリエイティブプロセス)

トピックス  May 31, 2012

 

「展示会におけるキャラクター起用について」

BtoB企業におけるキャラクター展開について考察しました。

  

 

プロジェクト名:展示会ブースプラン
広告主:化学プラント製造メーカーN社様

・背景、目的
アルコール蒸留装置のパイオニアとして長年の技術を活して
いまでは化学装置の設計・機器の調達・製作・建設工事、試運転迄を一貫して行っている
化学プラントエンジニアリングメーカーである。
しかしながら、事業領域が広くなり企業特長が分かりづらい。
また、化学プラント製造としては、
後発メーカーであり蒸留装置製造メーカーとしては
歴史は長いが認知度が低い
本展示会において認知度の向上、新製品の訴求が目的として出展。

 

・課題解決に向けて
化工機メーカーであるという事を理解できる展示をし、会社イメージアップを主目的とする。

 

・訴求ポイント
化工機メーカーであることの認知度向上のために「機械」「技術」「蒸留装置」などをキーワードにイメージキャラクターを
設定し、印象に残りやすいプロモーションの一助を目的とし、
またキャラクターがアイキャッチとなり事前告知や他社ブースとの差別化も図る

 

キャラクター案として

A案:人物(博士)※知識、教養などを持ち合わせたキャラクターで高度な技術を分かり易く伝えてくれるイメージ

B案:ロボット ※親しみやすいロボットで技術力の高さを伝えられるイメージ
C案:ゆるキャラ※親近感など親しみをもって頂けるようなで堅いイメージを払拭(参考:ひこにゃん)

以上が候補に上がった
企業の特性など考慮し崩し過ぎず化学プラント製造メーカーである事から
B案のロボット案を採用した。

 

キャラクター採用について
キャラクターを用いるメリットとして、
・自社のコントロールが効きやすい

・長く使ってもイメージが変わらない
・人物等(芸能人~スポーツ選手)の版権が複雑(契約更新等)にならない

 

製品の複雑化した性能をわかりやすく伝えるためには
視覚的なキャラクターを交える事で訴求ポイントを強調する事ができる。

 

他社考察事例
村田製作所:ムラタセイサクくん
背景とその後の利用展開の考察
BtoB企業のブランディングの中でBtoB企業は、業務内容の専門性が高く、
サービスや製品が一般消費者の目に触れる機会が少ない、また
学生などにも専門性や敷居が高く感じられ、堅いイメージと企業風土(風通しの悪さ)の問題があった。

そこで、技術力のある企業であり、かつ親しみのある企業でもあるという相反する訴求を
キャラクターを使って訴求していく方法でこれらの課題を克服した。

結果とし、企業のCSR活動(課外授業出前サービス等)、TVCMなどで知名度アップに成功し
新卒採用など前年度より6割もアップするのなどの成果を上げた。

 

株式会社クラレ:ミラバケッソ
村田製作所と同じ背景だが新卒採用を重視し学生からみて企業の本質を分かり易く訴求し
イメージアップ戦略をマスメディア広告によって展開し企業イメージを定着させた。
「ミラバケッソ」のキャラクター「アルパカ」は社会現象にもなりブームを起こした。

 

他社事例考察からみて
1.BtoB企業として企業ブランドの構築
2.社内の方向性、統一性、従業員のモチベーションアップへの付与
3.投資家への企業イメージアップ
以上の3点が共通してみられ、企業ブランドの構築にイメージキャラクターが一躍を担っている。

 

その他(○○協会等が使用するキャラクター展開)
社会貢献、地域貢献等、事業の認知拡大等が主な活動となる協会における
マスコットキャラクターとしての要素が強く、VI(ビジュアルアイデンティティ)として使用される事が多い。

  
下水道協会:スイスイ  日本非破壊検査協会:ノンディ

 

・結果
キャラクターを起用する案は良かったが会社の特性として
堅いイメージを崩す事が出来ず決裁者へ響かなかった。

しかしながら、その他今後の展開として印刷物・Web・ノベルティなどへの
使用もでき継続した企業訴求が可能であると推察される。

 

参考文献
村田製作所
株式会社クラレ

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